成長期の子供の身長を伸ばしたければ、軟成長ホルモンを活性化して骨組織を増加させるための栄養素を含んだ食事をとることが肝心です。
では、成長期の子供にぴったりの食事はどのようなものがおすすめなのでしょうか。

成長因子IGF-1の血中濃度を上げることができるタンパク質をしっかり食べましょう。
タンパク質を豊富に含む具体的な料理としては、ビーフカレー・シチュー・ステーキ・ハンバーグ・ロースかつ・ミートソーススパゲッティ・カルボナーラ・麻婆豆腐があります。
これらの料理には、身長を伸ばすのに不可欠なタンパク質だけでなく、とカロリーも多く摂取することができるため、成長期の食事に適しています。
タンパク質は骨や筋肉だけでなく、皮膚や毛髪、臓器、血液などを作る材料なのです。それに、ホルモンや免疫機能をつくる物質を生み出してくれます。
また、成長期の食事には、カルシウム・マグネシウム・亜鉛もしっかり摂取しましょう。
カルシウムは、強い歯や骨を作るため身長を伸ばすためには不可欠な栄養素です。それだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる働きがあります。牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、ししゃもや枠小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、小松菜・水菜・切り干し大根などの野菜に多く含まれています。
マグネシウムは、カルシウムを吸収しやすくしてくれます。カルシウムとマグネシウムを2:1の比率で摂取すると効果的に吸収されます。
マグネシウムは、ナッツ類・牡蠣・大豆製品・ほうれん草・カツオに多く含まれています。そして亜鉛は、タンパク質を吸収して、細胞組織を形成し、成長ホルモンの分泌を活性化することで骨の形成を促進します。体内で蓄積できない栄養素ですがら、毎日の補給が必要です。牡蠣・豚のレバー・牛もも肉・スルメイカ・煮干し・ココア・うなぎの蒲焼に含まれています。
ちなみに、「ワカメと豆腐のお味噌汁」はタンパク質・マグネシウムを一度に摂取できる優れものです。「納豆入りオムレツ」や「小松菜+りんご+バナナのスムージー」「ナッツと小魚のスナック」など、必要な栄養素をしっかり取れる食事を心がけたいものですね。

なお、カルシウムを効率良く吸収するにはビタミンDが欠かせませんので、イワシ・サンマ・サケといった魚やキノコ類も一緒に食べましょう。
ビタミンDは日光を浴びることで体内で作られますので、適度に日に当たることも大切です。

体にいいからといって、偏ったメニューにならないように、バランスのとれた栄養たっぷりの食事が身長を伸ばします。
手軽に食べられるものも多くありますので、日々の食事で成長を目指してみてはいかがでしょうか。